簿記3級 第3問対策 決算整理仕訳の内容

簿記

この記事はこんな人におすすめです。

☑簿記3級に挑戦中でテキストを一通りやった方
☑第3問で煮詰まっている方
☑効率よく合格したい方

第158回(2021年6月実施)から試験の出題形式が
大きく変更になりますが

以前の過去問でいう第5問(精算表・財務諸表)
対策が合格の肝であることは変わりません。

第3問の仕訳パターンは意外と少ないです。
下記の処理を見て「あぁこのパターンね!」って感じに
分類できると頭に入りやすいです。

簿記3級に絶対合格したいという方は
第3問の重要性を理解しましょう
⇨第3問を制す者は簿記を制す

この記事では第3問の出題パターンをまとめ
親しみやすくする解説を加えます。

詳しい内容は「いぬぼき」という素晴らしいサイトに
丸投げして関連する過去問事例を列挙することにより
読者の方が効率よく勉強・合格するできるようサポートします。

第3問の仕訳をパターンごとに横断的に仕訳だけ解いて
仕訳力を鍛えましょう!💪
簿記力=仕訳力+転記力

がんちゃん
がんちゃん

過去問集は必ず購入しましょう!

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目次

論点① 未処理(現金過不足 仮払金 仮受金) 

ヘボ会計担当がやらかしたため発生する未処理案件
ただ単に未処理であったり、仮払金や現金過不足勘定を
一旦使っているだけなので期中の仕訳をイメージして
仮払金、現金過不足を消して正しい科目に振替える。

がんちゃん
がんちゃん

仮払金とか現金過不足があると
財務諸表で株主に説明がつかない!
最終的にわからない場合は雑損益の科目を使うよ!

凡例(過去問 第153回 第5問の1つ目の仕訳)⇨153-5-1

Ex.153-5-1 売掛金の口座振り込みが未処理
 ⇨普通に仕訳を切る
  預金 ××× / 売掛金 ×××
Ex.153-5-2 仮払金、仮受金の未処理
 ⇨仮払金 ××× / 現金  ××× の期中仕訳を連想し
  備 品 ××× / 仮払金 ××× と仮払金を正しい科目に振替
【仮払金と仮受金】および【受取商品券】 | いぬぼき (inuboki.com)
Ex.153-5-3   現金過不足
 ⇨現金過不足の科目をかませてあるので個別論点として勉強
【現金過不足とは】期中の仕訳から決算時の処理まで | いぬぼき (inuboki.com)

難易度の低い仕訳だけど仮払金、現金過不足がでてくると
ビビりますよね💦
あせらず「普通の仕訳なのにヘボ会計なにやってんだ⤵」
という感じで解くのがコツです。

未処理パターンの過去問
凡例(過去問 第153回 第5問の1つ目の仕訳)⇨153-5-1
154-5-1.
153-5-1.2.3
152-5-1.3
151-5-1.2.3

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論点② 修正仕訳

ヘボ会計担当がやらかしたため発生する修正案件
期中に誤った仕訳が行われているので修正仕訳をきり
正しい状態にしてあげます。

【解答法】
①誤った仕訳を書く
②正しい仕訳を書く
③誤った仕訳を正しい仕訳にするための
 修正仕訳を行う。

やらかした仕訳と本来あるべき正しい仕訳を並べます。
誤仕訳を正しい仕訳にするために仕訳をきりましょう。

Ex.152-5-2 過去問に挑戦!
売掛金の預金口座への入金62,000円を誤って26,000円と記帳
修正仕訳を行った。

①誤った仕訳
預金 26,000 / 売掛金 26,000

②正しい仕訳
預金 62,000 / 売掛金 62,000

がんちゃん
がんちゃん

どうやったら正しい状態にできるかな??

③修正仕訳
預金 36,000 / 売掛金 36,000

【考え方】誤仕訳は36,000足りない💦
誤 預金 26,000 / 売掛金 26,000
    +36,000(預金)  ∔36,000(売掛金)
正 預金 62,000 / 売掛金 62,000

金額だけの修正は簡単ですが科目の修正が絡むと大変💦

Ex.151-5-4 過去問に挑戦!
①誤仕訳
現 金  10,000 / 車両 800,000
売却損   790,000 /

②正仕訳
現      金  10,000 / 車両 800,000
減価償却費累計額  700,000    /    
売    却   損        90,000   /

③修正仕訳
減価償却費累計額  700,000    / 売却損 700,000

【考え方】売却損は700,000円多すぎる⇨売却損を逆仕訳で消す
     減価償却累計額700,000円足りてない⇨左に減累を追加
①誤仕訳
現 金  10,000 / 車両 800,000
売却損   790,000
    ‐700,000(売却損)
②正仕訳
現      金  10,000 / 車両 800,000
減価償却費累計額  700,000    /    
売    却   損        90,000   /

修正仕訳問題だ!!と気づいたら・・・
冷静に正しい仕訳と誤った仕訳を並べて悩みましょう!!

修正仕訳の過去問
凡例(過去問 第153回 第5問の1つ目の仕訳)⇨153-5-1
150-5-3
149-5-2
がんちゃん
がんちゃん

仮払金が絡む場合もあるよ!
未処理は仕分けするだけ!
期中に誤仕訳してたら修正仕訳だ!!

論点③ 貸倒引当金

債権の踏み倒しに備えよう!
売掛金、受取手形、貸付金は取引先に対する債権です。
将来現金化が期待される債権ですが・・・

取引先の資金繰りが厳しい、破産、倒産により
踏み倒されるリスクが常にあります。

貸倒引当金はそのリスクに備えるための準備金です。

■解答法
① 貸倒引当金の計上額を計算する
  期末売掛金残高×貸倒引当率(1-2%)
② 残高表に既に計上されている引当金額を把握
③ ①と②の差額を繰入または戻入
Ex.151-5-5 過去問に挑戦!
売掛金(500,000円)の期末残高に対して2%の貸倒引当金を
差額補充法により設定する。

① 貸倒引当金の計上額を計算する
  500,000(売掛金残高)×0.02=10,000

② 残高表に既に計上されている引当金額を把握
  残高表から読み取る⇨4,000

③ ①と②の差額を繰入または戻入
 10,000-4,000=6,000
 いま4,000円積み立ててる!10,000円必要だから
 ⇨6,000円積み立てなきゃ💦

貸倒引当金繰入 6,000 / 貸倒引当金 6,000
■売掛金のみに貸倒引当金を計上する場合と
 売掛金+受取手形に貸倒引当金を計上する場合がある
⇨問題文をよく読もう!

■期末売掛金の額は修正仕訳の中で変動する可能性が高い
 残高表の売掛金の額をそのまま使うのではなく
 未処理、修正仕訳後の売掛金の額を使う。
⇨残高表の金額をそのまま使えると思うな!

■3級では差額補充法を使う

■ほぼほぼ貸倒引当金は繰入する
 「必要な引当金の額」<「残高表の引当金額」
⇨積み立てなきゃ💦 引当金繰入×××/ 引当金×××

貸倒引当金の過去問
凡例(過去問 第153回 第5問の1つ目の仕訳)⇨153-5-1
※(1)とあるものは1番の仕訳が影響して
  期末売掛金残高の修正があります!全部ダネ( ;∀;)
154-5-2(1)
153-5-5(1)
152-5-4(2)
151-5-5(3)

論点④ 減価償却費

期末に1年間分の減価償却費を計上しよう

建物は長期間にわたり収益に貢献します。
建物が建ってる期間(耐用年数)にわたって
少しづつ費用を計上することで適切な期間損益計算ができます。

がんちゃん
がんちゃん

建物を買った年に全額費用計上すると
その年はめちゃ赤字になるお💦

■解答法(3級は定額法のみ)
減価償却費××× / 減価償却累計額 ×××
仕訳は決まってます。金額が問題💦

①1年分の減価償却費を計算
□減価償却費=固定資産(建物・備品)÷耐用年数

②月割り計算ありの場合
□減価償却費= ①×使用月÷12ヵ月
Ex.151-5-7 減価償却 過去問に挑戦!
■建物(3,000,000円、耐用年数30年)の減価償却を行う。

①1年分の減価償却費を計算

□減価償却費=固定資産(建物・備品)÷耐用年数

 3,000,000円÷30年=100,000円


減価償却費100,000 / 減価償却累計額 100,000
Ex.151-5-7 減価償却(月割り計算あり)過去問に挑戦!
■備品(600,000円、耐用年数5年)の減価償却を行う。

 但し、備品は8月1日に購入で月割り計算を行う
【会計期間:1月~12月】

①1年分の減価償却費を計算
 □減価償却費=固定資産(建物・備品)÷耐用年数

 600,000円÷5年=120,000円
がんちゃん
がんちゃん

まずは1年分の減価償却費を計算
そのあとに月割り計算だ!

②月割り計算ありの場合
 □減価償却費= ①×使用月÷12ヵ月

 120,000円×5ヵ月(使用月)÷12ヵ月
=50,000円
がんちゃん
がんちゃん

使用月は
8.9.10.11.12の5ヵ月だね

減価償却費50,000 / 減価償却累計額 50,000

減価償却費計上の過去問
凡例(過去問 第153回 第5問の1つ目の仕訳)⇨153-5-1
154-5-4
153-5-7
152-5-6
151-5-7

論点⑤ 売上原価

準備中

論点⑥ 経過勘定項目(未払費用、前払費用、未収収益、前受収益)

準備中

論点⑦ 消費税

準備中

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